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大学生

学部ごとの千葉大生のイメージを書いてみる(理学部・園芸学部編)

はじめに

本記事は、千葉大学を卒業しようとしている3月に、暇をもてあました大学4年生が書いています。千葉大で得た情報、イメージ、その他色々なことを、何回かのブログ記事として書き残しました。

千葉大を検討している高校生や、千葉大に入学した新1年生に向けて、なんか役に立つかもしれない私見をいろいろと紹介していきます。

この記事について

4年間で会ってきた多くの千葉大生のイメージから、それぞれの学部学科についての超個人的印象を書いていきます。今回は理学部と園芸学部です。

もちろん、僕の見てきたサンプル数は極めて少ないので、あまり参考にならないということを事前にことわっておきます。在学生のセルフイメージとも異なっているかもしれません。あくまで個人的な観測範囲内での印象であるということです。なお、統計的情報は千葉大公式HPを参考にしています。

1記事が予想より長くなってしまったので、学部ごとに分けて書いてます。残りの記事は以下にあります。

 

 

 理学部

千葉大には、工学部以外の理系学部が2つある。理学部と園芸学部だ。単に工学部の人数が多いことから、工学部以外の理系は比較的レアキャラである。

理学部は工学部の3分の1しかいない。学科ごとの人数も40人くらいで、学科内がひとつのクラスのような規模である。これは一学科60人以上が普通の工学部生からすると、学科内の仲が良くなる反面、人間関係が面倒くさそうだなというイメージがある。

数学・情報数理学科

僕は情報工学コースだが、ここの情報数理学科の人とは全く関わったことがない。院に行くと「融合理工学コース情報数理学科」というものがあるので、そこで関わりがあるのかも。数学科の人とも数人くらい。数学科がどんなところかをイメージするなら、たぶんこれ読んだ方が早い。

物理学科

物理ガチ勢は、力のベクトルを脳内で可視化しているので、合気道の達人みたいな雰囲気を持っている。宇宙をやりたい人もここに行くようだ。言語能力も高く、工学部の電気電子工学コースの人と同じような印象がある。とてもかしこい。

化学科

普段から万物を原子レベルで扱っているからなのか、価値観が常人のそれではない。しかもそれでいて、自分のことを普通だと本気で信じている。もし化学が大好きで、自分のことを普通の人だと思っているなら、あなたは化学科でもうまくやっていけるでしょう。

生物学科

人間をも生物として捉えているからなのか、生殖に対する関心が高い。好みの個体に対して、より多くの興味を惹きつけようという意図から、自分磨きにも余念がない。一見すると文系のようにも見えるが、生物一般を見る目つきから、そうではないと察することができる。

 地球科学科

気象、地震、火山など地学が好きな人が行くところ。構内で測量をしている集団がいたら、彼らが地球科学科である。グループでいろいろすることが多いからなのか、学科内の仲が良さそう。そういえばこの学科だけ、1年生の最初の方でどっかの島に行く。

(先進科学プログラム)

1人も見たことがないし、噂も聞いたことがなかったので、カッコ付きで一応紹介。レアキャラ中のレアキャラ。飛び級で大学に入った人たちという認識でいいのだろうか?正直、千葉大飛び級というと、この記事のイメージしかないので、なんともいえない。

gendai.ismedia.jp

園芸学部

西千葉キャンパスの西側には畑があるのだが、そこで園芸学部の人たちが授業の一環かなにかで何かを育てている。たまに作物の販売もやっている。

園芸学部の人は、基礎教養は西千葉キャンパスで受けないといけないのに、それ以外の専門科目は松戸キャンパスでしか授業が受けられない。西千葉と松戸は電車で1時間である。そのため、園芸の人は活動のゆるいサークルに入っている。松戸キャンパスのサークルに属している人もいるが、運動系以外の人はたぶん西千葉に行かざるを得ない。不便な学生生活に文句を言っているイメージがある。他学部の人も、園芸の人の生活を聞いて、「ああ、うちの学部は楽でよかった」と安堵する。

しかし、農業系の学部がある国公立大学はそんなにないから、他に選択肢はなく、彼らは文句を言いながらも学業を優先して、ゆるいサークルのために週に何回か西千葉に足を運ぶ。

正直、園芸の人の学科を意識することはあまりないので、学科ごとには簡単なイメージしかない。それも、1, 2人のサンプルによる。

園芸学科

園芸学科は、草花が好きな人が行くイメージ。畑仕事をめっちゃやって、野菜を収穫してくる。仲が良くなると採ってきた野菜をもらえるかも。

応用生命化学科

工学部共生応用化学コースとの違いがよく分からない。肥料でも作るんだろうか?

緑地環境学

森が好きな人が行きそう。これも工学部都市環境システムコースとの違いが分からない。

食料資源経済学科

ここだけ文系。東京理科大の経済学科みたいな感じだろうか?ここの人は見たら分かりそう。

まとめ

工学部から見た、他の理系学部の印象を書いてみた。理学部は学科ごとの人数が少ないから、個性が強い。園芸学部は女子が50%以上だから、いわゆる理系とも違う感じ。さらにキャンパスも違うし、まさに「松戸園芸大学」の名がふさわしい。

とにかく、サンプル数が極めて少ないなりの私見なので、アンサイクロペディアを読んでいるつもりで軽く読み流してください。

他の学部の記事はこちら。

学部ごとの千葉大生のイメージを書いてみる(工学部編)

はじめに

本記事は、千葉大学を卒業しようとしている3月に、暇をもてあました大学4年生が書いています。千葉大で得た情報、イメージ、その他色々なことを、何回かのブログ記事として書き残しました。

千葉大を検討している高校生や、千葉大に入学した新1年生に向けて、なんか役に立つかもしれない私見をいろいろと紹介していきます。

この記事について

今回は、4年間で会ってきた多くの千葉大生のイメージから、それぞれの学部学科についての超個人的印象を書いていきます。

もちろん、僕の見てきたサンプル数は極めて少ないので、あまり参考にならないということを事前にことわっておきます。在学生のセルフイメージとも異なっているかもしれません。あくまで個人的な観測範囲内での印象であるということです。なお、統計的情報は千葉大公式HPを参考にしています。

1記事が予想より長くなってしまったので、さらに何回かに分けたいと思います。残りの記事は以下にあります。

 

 

工学部

僕自身も所属する、工学部について。

工学部は、1学年700人もいる。全体の1学年の人数が2500人くらいなので、4人に1人以上が工学部。見た目の特徴としては、眼鏡をかけているか、髪を染めていない男が歩いていたら、そいつは高確率で工学部である。

工学部の研究室・講義室は大学の東側に寄っている。授業が基礎や教養のうちは、大学の中心らへんの大講義室を使う。しかし、授業が専門的になるにつれて、学生は活動場所を東側に移していき、他学部から観測されなくなる。工学部の人たちがコースごとの個性を出しはじめるのはそれ以降なので、他学部の人にとっては工学部生のコースは見分けがつかない。

建築学

 建築の人たちは、早いうちから東エリアで活動している印象がある。なぜなら、実習があるから。東エリアで、自作の建築模型を大事そうに運んでいる姿をよく見る。製図用のバカでかい道具を背負っている。あと、留学生も結構多くいるイメージがある。他に建築学科のある総合大学ってあまり聞かないし、海外からも人気のコースなのかも。かなり忙しそう。

都市環境システム

略して都市環。千葉大には地球環境を観測するための立派な施設「リモートセンシングセンター」があり、それを使って理学部地惑や情報工学コースの人たちと地球環境の解析をしている。たぶん、それが「環境システム」の人たちで、他にも「都市システム」サイドの人たちもいるはず。ここに来る人たちは、高校時代にずば抜けた得意科目がなく、全般的にできたようなタイプが多い印象がある。オールマイティな頭のよさがある感じ。

デザイン

工学部の女子率底上げ担当大臣。デザ科の人たちは男女問わずに服装や髪の色で分かる。東エリアにいるおしゃれで髪を染めている人たちは大体デザ科。ミスコンの運営に携わっていたり、大祭で企画を運営したりと、お祭り方面も頑張っている。きらびやかな印象の反面、課題が忙しく、魔剤キメて徹夜して死にそうになりながら課題をやっている。

機械工学

東エリアの最東端には、レーシングカーのコースや、車の加工場があり、きっと彼らはいつもそこにいるのだろう。たまに大学内をやたら車高の低い車が走っていることがあり、それも彼らの自作なのかもしれない。また、同様にR2D2みたいな形状のロボットを連れて歩いている姿も見かける。構内の地図を作って自動運転に取り組んでいるらしい。物理だけじゃなく機械が好きじゃないときつそう。

医工学

医療で使う機械を作っている。医療関係の研究はお金がもらえやすいので、全体的に潤っていてリッチな印象がある。学生の特徴としては、真面目な理系という感じ。都市環よりも理系寄りで、高校時代は理数系が全般的に良かったのだろうという印象。千葉大病院や、近所の放射線医学研究所と共同研究するケースが多いからか、真面目にやらざるをえない環境であるようだ。

電気電子工学

頭がいい人が多い印象。数学と物理のセンスが圧倒的に必要な学科なので、他の方面にもその賢さを発揮しているような人たち。コンピュータを原理レベルで理解することができるので、そのままプログラミングにも手を出して、ハードとソフトの何でも屋さんになる人もけっこういそう。とにかくかしこい。

物質科学

高校時代は化学が得意だったけど、「科学」寄りのことをしたい、みたいな人が多そう。見た目もあまり工学部っぽく見えない。ただ、「科学」とは名ばかりで実際は普通に化学をやっているようだ。都市環の人たちとあまり見分けがつかない。共生でないことはなんか分かる。「ナノサイエンス」と「画像科学」でまたタイプが分かれそう。

共生応用化学

通称「共生」。こっちはもう化学が得意で、大学でも化学をやりたいって人が来ている。工学部だから就職も良いという判断で、理学部化学科でなく共生なのだろう。なんでか知らないけど、周りの共生は全員が元運動部だった。なので、僕の中では文武両道してる人が多いという印象。

情報工学コース

僕はここに所属している。このコースといえば、女子中学生誘拐監禁事件の犯人を輩出したことで有名。ここのイメージはそれに引っ張られてしまい、犯罪者扱いのイジりを受けるし、もちろん自分でネタにもする。最近は風化しつつあるのかも?学生はアニメ、ゲーム、ネットに詳しく、常にPCを持ち歩いている。あらゆる課題がPCを使うため、図書館の共用PCスペースで虚ろな顔をして長時間にわたって作業をしていることもしばしば。

 

まとめ

長くなってしまったので今回は工学部だけで終わりにします。重ねてことわっておきますが、これらはただの狭い観測範囲における私見です。正しいのは情報工学コースだけです。

他の学部の記事はこちら。

新NAIST生が家探しした話

はじめに

NAISTの寮は、博士課程≒留学生>女子>男子という優先順がある。そもそも、女子はほとんどいないから、結局はDと留学生優先で、残りを成績順に新M1に割り振っている仕組みっぽい。新M2が寮に入る場合もあるらしいけど、大体の賃貸って2年契約だからそもそも希望者が少なそう。この場合はM1での成績で決まるとのこと(参考)。

つまり、入試で上位を取れなかった新M1は、寮に入れず、自分で家を探すことになる。しかもその上位の割合は年々厳しくなっている(2020年度現在)。NAISTのサイトによれば、2018年度のM1の入居希望者のうち上位45%が入居できている。けっこうきびしい。ただ、大学側も学生寮を増やそうと頑張っているので、2020年度とそれ以降では状況が変わっている可能性はおおいにある。

 

さて、僕は入試でミスったので、寮に入居できなかった。卒論が2月中旬に終わり、旅行をはさんで、2月下旬に家探しを開始した。この記事では、部屋を決めるさいに注意していたポイントなどをいろいろ書いていく。

部屋の条件

 条件としては、これだけだ。

  • 月に払う総額45000円以内(インターネット・電気・ガス・水道代除く)
  • 広さ20m2以上
  • なるべくNAISTに近い

そもそも、広い部屋希望だったので、寮に落ちたことはあまり残念でない。経済面だけが残念だ。

こんな条件なら部屋はすぐに見つかると思っていた。しかし、首都圏である千葉市にいたときと同じ感覚で部屋を選ぶわけにはいかなかった。

特に最後の条件で、家探しは難航することになる。

 

家が無い

まず、NAIST周辺の地域の地形図を見てほしい。

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けいはんな学研都市の地形図(出典: google map)

あれ、なんか、緑色じゃね?(嫌な予感)

では、赤い四角で囲った部分について、物件を見てみよう。

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NAIST付近の物件(出典: homes)

 いやあ、ひどい。もちろん、NAISTの立地が。

NAISTは、地形的には大和盆地の最北端に位置する。盆地の北端ということは、当然そこは山なのだ。電車もそんな山の中までは来てくれない。地形図における、灰色の線が電車である。駅がないから、家もない。

学研奈良登美ヶ丘駅の少し下に中登美ケ丘という地域があって、ここのURは大学があっせんしている。家賃は10%安くなるが、最初の状態ではエアコンもコンロもついてない。それに、どの部屋も1LDK(38m2)あり、一人で住むには広すぎる。シェアハウスをしようにも、入学する前から同居人を見つけることは、友達と入学でもしないかぎり不可能に近い。

どうやって通うのか

NAISTから最も近い駅は学研北生駒学研奈良登美ヶ丘だが、そこからでさえ徒歩20分はかかる。生駒駅東生駒駅周辺に住んでいる学生は、電車+徒歩で30~40分くらいを片道の通学にかけている。

じゃあ近くに住めばと考えると、NAISTの近辺には家が無いため、電車を使わない学生は、最低でも片道3kmくらいの道を通学する必要がある。しかも、山っぽい地形のため、坂を上り下りしなければならない。そうすると、交通手段はバス、(普通の)自転車、電動自転車、クロスバイク、原付から選ばざるをえない。バイクや車があれば便利だが、それなら生駒に住んだほうが暮らしやすそう。さらに、自転車や原付での通学は車道しかない道を通る必要があるため、少し危険であるらしい。

バスは、学園前駅からNAISTまで、片道390円。すごく高い。しかも1時間に1本。不便だし、2年間の交通費を考えたらその金額で自転車や原付が買えてしまう。

奈良に引っ越してまずしなければいけないことは、自転車や原付の店を探して交通手段を確保することであろう。そして言うまでもなく、これらはかなりお金がかかってしまう。自転車でも48000円すれば、月に2000円余計にかかっているのと同じことである。原付は中古でも50000円くらいはするし、維持費が月3000円ほどらしい(参考)。

 

卒業する人、だれか自転車でも原付でも売ってください。

連絡(@stolenunoforms)お待ちしております。

プロパンガス

田舎だから、家の多くはプロパンガスである。Liquefied Petroleum gas、通称LPガス。家のガスには都市ガスとプロパンガスの2種類あり、なんとプロパンガスは都市ガスの大体1.5~2倍くらいガス代がかかるのだ。プロパンのガス代は大家が決めているらしいので、物件によって差異があるとのこと。僕は千葉で暮らしていたときはガス代が平均約3000円だったので、最悪でプラス3000円かかってしまうことになる。

田舎暮らしでは、交通手段とガス代が多くかかる。本当はこれらのデメリットは部屋の広さとトレードオフなのだけど、一人暮らしの場合、それを享受できない。

 

結論、田舎での学生の一人暮らしは経済面、利便性のどちらにおいてもメリットが全くない。筑波大学のように、せめて駅から近ければ暮らしやすいのだけど、NAISTは立地が田舎過ぎる。

 部屋探しのポイント

さて、いろいろな悪条件のなか、マシな部屋を見つけていく。以下、注意していたポイント。

  • 大学からの距離
  • 共益費はいくらか
  • 敷金礼金がかかるか
  • エアコンやコンロが最初からついているか
  • ネット回線が引けるか(田舎なので引けない地域もある)
  • テレビ線があるか
  • 家賃支払いにおける保証会社の有無

家賃の保証会社というのは、なんか月額で保証会社に金を払わないといけないことがある。しかも1年ごとに10000円も更新料としてとられるし、なぜ独立生計でない学生がそんな金を払わないといけないのか分からない。

 

なにはともあれ、大学から4kmくらいのところに条件を満たす部屋を見つけて住むことにした。あまり近くないので、通学方法のめどは立っていないが、とりあえず電動自転車でも探してみようかと考えている。

借家人賠償責任がある学研災

借家人賠償責任とは、保険の項目の一つである。借りてた家で小火を起こしたり水を漏らしたりして他の住民の部屋に損害が出たときに、その賠償金が出る。家を借りるならこれに入っていた方がいいのだが、NAIST生が入れる学研災付帯学総という総合保険の中に、それが含まれている。

学研災とは、「学生教育研究災害傷害保険」の略で、入学手続きの中にこの加入手続きも含まれている。そのメンバーがオプションで入れるのが付帯学総(付帯学生生活総合保険)である。デフォルトが学研災で、オプションが付帯学総。ややこしい。

賃貸の中には、「住宅総合保険加入必須」という条件がある場合がある。これは、借家人賠償責任がある保険に入れという意味である。そのときは、学研災付帯学総を申し込んでおけばいい。

まとめ
  • NAISTは駅から遠いため、立地が悪い
  • 近くに住むならクロスバイク、電動自転車、原付が必要
  • プロパンガスは高い
  • 学研災付帯学総には借家人賠償責任がある

寮に落ちると大変なので、ちゃんとTOEICと数学も頑張りましょう。

寮以外での一人暮らしで、かつ通学に時間をかけたくない人は、もう研究室で生活するしかない。僕はB4でもそんなことをしていたので、結構そのつもりでいる。ノウハウがたまったら記事にします。

ラングレーの問題

いい暇つぶしを見つけた。いや、暇ではないのだけれど。これ、解けるだろうか?

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ラングレーの問題

ラングレーの問題、という。

ja.wikipedia.org

 

多分、中学生だったときに見たことがあるはずだ。まさか、こういう名前がついていたとは思わなかった。そう、これは難問なのである。youtubeにも解説動画が何本も上がっている、人気の難問である。

というのも、解法は中学数学のはずなのに、補助線がどうやっても引けないのだ。

僕は普通に諦めて答えを見た。諦めずに三角関数を使ってやろうかと思ったが、どうあがいても美しくならないので、やめた。

www.suguru.jpこんなん初見で分かるわけがない。どんな補助線の引き方だよ。補助線っていうか補助三角形じゃないか。でも、これは頂角20°の二等辺三角形(=正十八角形の一片)だから成り立つものだ。他の数字にしたらうまくいかないに違いない。この場合の解法さえ覚えてしまえばいい、そう考えていた。しかし、それは甘すぎたのだった。

www.himawarinet.ne.jpラングレーの問題のような、整角四角形に対角線を引いてその角度を求める問題は、いくらでもあったのだ。「フランクリンの凧」と呼ばれている形らしい。さすがに「無数に」というほどではないようだが(参考)、同じような形のくせに、それぞれ解法が全く異なっていて、しかも複雑極まりない。

何問か解いてみたが、ざっと以下のような知識をフル活用して、さらに柔軟な発想と見方を必要としている。

  • 内心
  • 外心
  • 傍心
  • 円周角の定理
  • 円に内接する四角形

たとえば、無理やり内心を作ると、その内心を一つの頂点として円に内接する四角形ができあがったり。傍心っていつ使うの?と昔から思っていたが、こんなことに使い道があるとは。角度が10度違うとパターンが大きく変わる。まるでルービックキューブのLBL法みたいに。

 

フランクリンの凧は、(答えがちゃんと整角になる)角度さえ与えられれば、図形を覚える必要もないし、どこでも楽しめる暇つぶしといえよう。与えられる角が10の倍数でなくても、整数解が存在することがある。パターンを覚えてしまうまで、長く遊べそうだ。

いや、だから暇ではないんだって。

 

 

ワコムの古いペンタブをメルカリで買った話

リモートで家庭教師をやるので、ペンタブが必要になった。ところが、僕は絵を描かないので、高い最新機種はいらない。そこで、メルカリでペンタブを探してみた。

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メルカリで売っていた激安ペンタブ

なんと、最安価格は530円だった。そして、このデザイン、古い。見るからに昔の家電だ。なんとなく、色のくすみ方とか、使われてるフォントとかでそう感じられる。メルカリで売っているペンタブは、型番は書いてあるものの、発売時期やサイズまでは分からないことが多いので、型番からいちいちそれを検索しなければいけない。それはさすがに面倒である。

調べていると、ワコム公式の旧製品のドライバをダウンロードできるページに、型番と商品名のリストがあった。この表の一番左の列が商品名になっている。

www.wacom.com

ペンタブというのは昔からあったらしい。商品名だけでは発売時期は分からないのだ。しかし便利なことに、ワコム公式には、旧製品を年代別に分けてくれているページがある。商品名が分かったら、これを見て発売時期を知ることができる。

tablet.wacom.co.jp

さて、メルカリ最安値のものは、「PenStation」と書いてある。型番を探すまでもなく、写真から商品名が分かる。年表を辿ると…2002年発売のモデルだった。旧製品のドライバのリストにも載っていない。windows10で動作してくれるのかは未知数であった。

ドライバがそもそもないのは論外だが、リストを見てもらうと分かるように、旧製品のドライバの多くは、windows10用のものが存在しない。そのような場合は、存在する中で最新のドライバを使用するしかない。もちろん、動作する保証はない。だから、少しでも新しい機種を買って、windows8.1用ドライバを入れて祈るのが、旧製品をメルカリで買うときの最善の方法だった。

結局、探す条件は以下のようになった。

  • windows8.1用ドライバがある
  • 2000円以内
  • ペン付き
  • なるべく大きい

「ペン付き」というのは意外としっかり意識しておいた方がいい条件で、おっ安いと思ったものは大概ペン無し本体のみであることが多い。たまにジャンク品まである。

というわけで、購入したものはこちら。

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WACOM Bamboo Pen CTL-460/K0

Bamboo Penは、2010年発売のBamboo第2世代モデル。ペン入力のみで、タッチ対応はしていない。外形は248.2×176.1×8.5mm、読み取り可能範囲は125×85mmである。

10年前の型で、定価6980円のところ、1500円で購入。

pdfや手書きノートアプリに書き込む用途なら十分に使っていけそう。ペンを大事にして、断線しないように注意して、これから活用していきたい。

ネット上で見るITエンジニアのイメージ

この記事で、4月からは「技術力=攻撃力」みたいな世界に行く、と書いたが、それに関連したITエンジニアのイメージを綴ってみたい。

僕はまだ技術で金をもらったことも、インターンも、プログラミングのコンテストにでたこともない、ただComuputer Scienceの学位を持つだけの学生で、ITエンジニアの世界を見たことがない。なので、これから書くことは、完全にイメージである。そのイメージも、Twitterで見たもの、技術系の記事で目にした言説をごった煮にした偏見なので、素人(ザコ)が何か言ってるというフィルタ越しに読んでほしい。

技術力=攻撃力

つよい」という表現で技術者を褒めたたえる文章をよく見る。

みんながよく使うツールの作成者、つよい。AtCoder黄、つよい。プログラム言語作成者、つよい。GAFAエンジニア、つよい。つよつよエンジニアは、C言語チョットワカル。刃牙じゃないけど、誰もが最強を夢見たことがあるのかもしれない。 

技術力というのは、攻撃力として周りからの評価パラメータになるらしい。では、他人の技術力はどうやって測るかといえば、これはもう成果物と資格だけっぽいのだ。成果物というのは、論文、技術ブログ、OSSコントリビューション、gitリポジトリTwitterでバズるなど。資格というのは、IT系の資格、競プロやKaggleのランク、勤めていた会社など。未踏エンジニアという、響きだけで平伏したくなるような資格もある。出身大学はもう全く重要でない。

けれど、つよさだけではなんかうまくいかない事例も結構見てきた。攻撃力があっても、防御力が足りてない事例を。

防御力の正体は、「教養」とか「知識」とか「コミュ力」と呼ばれているようだ。

文系知識=防御力

退職エントリが溢れている。神奈川県警に逮捕されるエンジニアが年に数人出る。技術を駆使して業務削減したら怒られが発生する。

つよいだけでは、社会ではやっていけないらしい。結局、「つよさ」は同業者にしか分からないので、攻撃力だけ上げてもあっさり社会システムにやられてしまうっぽいのだ。

では、何が必要なのかというと、一言でいえば文系知識であるらしい。

たとえば、法律を知らないと、最新技術が法に触れている可能性を認識できない。特許や著作権の仕組みを知らないと、パクられたときに対処できない。税金の仕組みを知らないと、独立したり退職したときに損をする。経営の知識がないと、起業という選択肢が消えるし、業界の勉強もできない。経済の知識はエンジニアと相性がいい。歴史を知らないと、車輪の再発明をしかねない。あと自国の歴史くらい外国人に説明できないと恥ずかしい。

そして、コミュニケーション能力がないと、他人に自分の成果を説明できない。

攻撃力のあるエンジニアが憂き目にあうのは、大体は運だろうけど、こういう文系知識の不足もあるんじゃないかと思う。ここでは、社会性とか教養とかも文系知識に含まれているとする。それらすべてひっくるめて、「防御力」と呼んでみる。

攻撃力と防御力があれば安心なのかというと、それだけではないらしい。それらの能力を補強する力もあるようだ。

英語力&コミュ力=補助魔法

コンピュータ言語は世界共通であり、ITエンジニアは電気と電波さえあれば世界のどこでも仕事ができる。だから、攻撃力が通用する範囲を日本に限定しないほうがいいと思われる。つまり、英語力こそ、補助魔法。

ついでに、コミュ力は防御力でもあるし、補助魔法であるともいえる。コミュ力があると、友達が増えて、仕事に役立ったりする。精神的にもプラス。だから、補助魔法。

まとめ

イメージだけでモノを語ってしまい本当に肩身が狭い。

 

3月中にやること

もう少ししたら「技術力=攻撃力」みたいな世界でやっていくことになるので、あと1ヶ月でせめて準備をしたい。どんな準備をするか書いていきます。

準備一覧

リモート授業の準備

家庭教師を継続でやらせてもらえることになった。授業はリモートになるので、そのシステムを何パターンか考えている。ついでに配信もしてみようかと計画している。そうすると教材も作らないといけなくなりそうだし、教科書や参考書をたくさん持つ必要がありそう。tex上手くならないと。

まずはシステムを確立して、授業スタイルを1ヶ月で固めていきたい。

競プロビギナーになる

もちろんコードは一般情報学部生が書くくらいの量は書いてきた(はず)。ただ、周りに競プロをやっている人はいなかったので、始める機会がなかった。もしかしたら学部の友人は競プロをやっていたのかもしれないが、彼らとは麻雀しかやらなかった。

いまさら競プロをやってみたいと思うのは、大学院ではみんなやってるっぽいから。大学院生はほとんどサークルに入っていないのだが、競プロはもはやサークルみたいな扱いになっているのではないか。

みんなと共通の趣味を持ちたいので、競プロ始めます。これも配信したい。

新生活の準備

これはやりたいことというか、やらないといけないこと。さらに細かいリストはこちら。

  • 部屋の片づけ
  • 冷蔵庫の中身を食べきる
  • 引っ越し業者の手配
  • ネット回線の契約
  • 原付または自転車の購入
  • いままでの住所で契約してきたものの更新
TOEICの勉強

技術力が攻撃力だとしたら、英語力は攻撃補助魔法にでもあたるのだろう。英語ができたら年収アップなんて話はよく聞く。普通に考えて、こんな1億人しか知らないような言語で成果を発表するより、15億人が知ってる言語で発表したほうが影響力があるだろう。同じ理由で中国語もできるようになりたいけどね(拼音しか読めない)。

友人が6ヶ月の留学でTOEIC爆上がりして、それによる周りの評価の上がり方に感動したので、ちょっと自分もやってみたい気持ちがある。4月に大学で受けさせられるTOEIC IPがあるので、それを目標に勉強したい。

アウトプットする

いまギリギリ続いているアウトプットは、インスタで読書記録+感想を上げていることだけ。はてなもqiitaも書くのが面倒で全然続かない。思えば小学生の時から遅筆だった。けれど、ブログやgitは、攻撃力のステータス表示だと思う。資格や賞以外のステータスは、自分で作成しないといけないので、どうにか続けたい。gitなんてまだ使い方も分からないけど、自己満で作ったものはいくつかあるのでそれを展示すればいいのだろうか。

読者が増えて、ちょっとでいいから金が貰えて、書くのが早くなったら多分アウトプットも習慣化すると思うので、そこまではちょっと耐えてがんばってみるか。

書こうと思っている記事は、技術系、千葉大卒業エントリ、千葉大祭の話、院試の話など。3月中に。

まとめ

これらに加えて、ギター、ピアノ、剣道、NLPの勉強、研究室で出してる論文を読んでみる、読書、読書記録を書く、といったことも、優先順位の低いやるべきことに入っている。やったことを1日ごとにここに書いていけばいいのかなあ。