NAISTを受けてきた
奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)情報科学区分の東京入試を受けてきた。とりあえず感触はあまりよろしくない。
受験の流れを記していきます。
願書提出(6/15)
2020年度博士前期課程(春学期)の願書を、6/15に郵送した。小論文は、構想2週間、執筆3日、再執筆3日、という感じ。研究室の先生とM2の先輩に添削して頂いた。ありがとうございました。
郵送に際し、指定された封筒を買いそろえるのに苦労した。NAISTからの受験票郵送用に長形3号封筒を同封して、角2号封筒に入れて書留速達で郵送。郵便の仕組みをまったく知らなかったので、郵便局で「これを書留速達で送れって書いてありました…」と自信なさげに局員に言った。
受験勉強(6月~7月)
数学
受験科目は線形代数と微積。併願した大学院でもこれを使うので、その勉強もかねて1か月ずっと解いていた。使った教科書は大学の授業で使っていたやつ。他の参考書は見たことないので、これがオススメというつもりはない。
英語
英語はTOEIC提出。NAISTは他の大学院と違って、IPテストの結果も提出できる。大学で強制的に受けさせられたIPテストが700点だったので、それを提出した。
面接対策
面接対策としては、聞かれそうなことについて考えて、小論文の内容について詳しく調べた。聞かれそうなことはこんな感じ。
- 小論文の内容の技術面について
- プログラミングについて
- 将来は何になりたい?
- 何を作ったことある?
- 英語は得意?
- 研究分野の有名な学会、論文誌は?
入試当日(7/8)
受付
品川駅から徒歩数分のビルが受験会場だった。9階で降りたら、そこは情報科学区分以外の受付で、情報科学区分は10階だった。
受付を済ますと、説明があり、面接開始まで大部屋で待機。30~40分ほど待ったので、持ってきていた過去問集の紙束からいくつか解いてウォーミングアップしていた。携帯は見れなかった。
面接(数学)
まずは数学の閲覧室に入って、解くことになる問題を閲覧した。線形代数は、2×2行列の多項式を求める問題と、rank3の連立方程式の解の存在条件を求める問題。解析は、2次/3次の多項式の積分と、マクローリン展開についての問題。
閲覧の10分で、行列2問は行けそうだと思った。ただ、解析がどちらも答えが出ない。積分は係数がバカでかくなってしまい、これでいいのか検算していたら時間になってしまった。
面接室に入る。受験番号と名前を言い、2人の面接官の前で解き始めた。
「まず解析から解きます」と、2×2行列の方を解き始めた。途中で係数を書き間違えていて、面接官に指摘された。多項式÷多項式の計算をすることになって、すごい計算量にテンパってしまい、計算ミスを連発してしまった。時間もあとどれくらいあるのか把握しておらず、焦っていて答えが出せなかった。
「あとはここの答えに代入して…」などとお茶を濁して解析に移らざるをえなかった。今思えばもっと簡単な計算方法はあったし、そもそもrank3の方に取り組んだ方が良かった。
「次に解析の…」と言いかけて、どちらを解くか決めていなかったことに気づく。そして、マクローリン展開の方を選んだ。しかし、剰余項の形が何か間違っていたのだろうか、面接官がとても微妙そうな顔だった。問題の内容は、マクローリン展開したあとに、剰余項の評価だったのだが、マクローリン展開で詰まってしまい、そこまで至らずに終了してしまった。
絶対に解き方の分かっていた積分の方にするべきだった。
今回の教訓は、計算量の少なそうな問題を選ぶ、最後まで解き方の分かる問題を選ぶ、ということであった。どう対策すればよかったんだろう…
面接(専門分野)
数学が解けなかったことを内心引きずりつつ、面接へ。3分間で小論文のプレゼンテーションをした後、志望研究室の先生にいろいろ聞かれる。
というようなことを聞かれた。NAISTに来たことがない、という点について、先生方に渋い顔をされていたような気がする。たぶん、志望動機が浅いと思われた。大丈夫だろうか…。
まとめ
NAISTの配点は、小論文50、英語30、数学30、面接90の計200点となっている。面接ができたかどうかなんて、そんなの分からないよ…。もっといい受け答えできたなー、と悶々としている。就活している同級生のストレスの片鱗を味わった。これはキツイな…。
ということで、受けた感想としては、「できたかどうかは全く分からないけど、もう少し上手くやれたことは確か」というなんとも情けないものになってしまった。
対戦ありがとうございました。